スクラッチとPythonどっちが先?子どものプログラミング学習で迷ったときの選び方をわかりやすく解説!

小学生・中学生の子どものプログラミング学習は「スクラッチ(Scratch)」と「Python」どっちが良いの?書き方の違いやゲーム制作にオススメのツールをご紹介します。

保護者さま保護者さま
スクラッチには慣れてきたけど、次はPython(パイソン)を習わせたほうがいいのかな…

このような悩みを持つ親御さんは多いのではないでしょうか。

ネットやSNSで検索をすると「小学生にもPythonがおすすめ」という記事が目に留まるので、余計に迷ってしまいますよね。

でも、どちらが先かの答えはお子さんが何を作りたいかで変わります。
そこで、この記事では、ゲームプログラミングが好きな子を中心に、選び方を整理してご紹介します。

この記事でわかること
・スクラッチとPythonのちがいって何?
・年齢・目的ごとの「学ぶ順番」の考え方
・ゲームが好きな子におすすめの、スクラッチの次のステップ

スクラッチがどんなものか、まずは全体像を知りたい方はこちらをご覧ください。


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スクラッチとPythonのちがいを整理しよう

スクラッチもPythonも同じ「プログラミング言語」です。
ですが、スクラッチとPythonは「プログラムの書き方」も「得意なこと」もかなり大きくちがいます。

【書き方の違い】スクラッチはブロック、Pythonは文字で書く

スクラッチ

スクラッチは、命令のブロックをマウスで並べて動かすビジュアルプログラミングです。
特徴は、タイピングが苦手な子でも直感的にゲームが作れて、「なぜプログラムが動くのか」が画面上で目に見えてわかります。
小学校低学年からでもゲームプログラミングを楽しめるのが強みです。

Python

一方、Pythonは、英語ベースのプログラムをキーボードで入力するテキストプログラミングです。
タイピング力と英語(※)で書かれたプログラムへの慣れが必要になります。
Pythonは最近ではAI・データ分析などで利用されることが多く、AI関連のプログラミング言語といえばPythonと言っても過言ではありません。

※ 補足
Pythonのプログラムを英語と呼ぶのは語弊がありますが、この記事では単純化のため英語と呼びます。

スクラッチとPythonのプログラムの書き方の例

プログラミングのループ(くりかえし)という機能を使って、「10以下の整数を表示する」というプログラムの書き方の違いを見てみましょう。

スクラッチの場合

Pythonの場合

i = 1
while i <= 10:
    print(i)
    i += 1

どちらも、同じ考え方で作られたプログラムですが、その作り方は大きく違います。
スクラッチは日本語で書かれたブロックを読めば、なんとなく意味がわかりますが、Pythonの方は何かの呪文のように見えます。

このように、書き方の違いが学習するうえでの大きな違いになり、プログラミングに慣れていないお子様はいきなりPythonに入るのはハードルが高くなります。

スクラッチとPythonの違いまとめ

スクラッチとPythonのちがいを表にまとめると、次のようになります。

ポイントスクラッチPython
書き方ブロックをマウスで並べる英語のコードをキーボードで打つ
始めやすい年齢の目安小学1〜2年生ごろからタイピングに慣れた小学校高学年〜中学生
得意なことゲーム・アニメーション・作品作りAI・データ分析・Webのしくみ作り
つまずきやすいところ作品が大きくなるとブロックが増えて見づらい1文字のまちがいで動かず、原因探しが難しい
作ったものの見え方すぐに画面でキャラクターが動く最初は文字や数字が表示されるだけのことが多い

特に最後の「作ったものの見え方」は、子どものモチベーションに大きく影響します。

スクラッチの次のステップがゲーム作りなら、PythonよりUnityがオススメ

Pythonを使ってゲームを作ることもできます。

ですが、キャラクターを動かしたり3Dの世界を作ったりするには、Unityのようなゲームエンジンのほうがずっと作りやすいです。

ゲームエンジンとは、ゲーム開発専用のソフトで、プログラムや音楽や画像などをまとめてひとつのゲームにできる機能が備わっています。

そのため、「ゲーム開発を学びたい!」というお子様のステップとしては、PythonよりもUnityがオススメです。

年齢・目的で考えるスクラッチとPythonの順番

どちらが先かは「何を作りたいか」で決まります。代表的なケースを見ていきましょう。

【ケース1】ゲームを作りたい小学生はスクラッチから

ゲーム作りに興味がある小学生のお子様であれば、まずはスクラッチから始めるのがおすすめです。

スクラッチで、スコアや当たり判定、ゲームオーバーといったゲームのしくみをひと通り体験しておくと、次のステップに進んだときに「これ、スクラッチでやったやつだ!」と理解がスムーズにできます。

実際に、スクラッチの「もし〇〇に触れたなら」ブロックで作った当たり判定は、Unityでは「OnCollisionEnter(もし〇〇にぶつかったら)」というコードで書きます。

プログラムの「書き方」は変わっても、プログラムの「考え方」はそのまま使えるのです。

どちらが合うか迷ったときは、年齢・目的別の診断記事も参考にしてみてください。

【ケース2】Pythonから始めてもよい子

Pythonから入るほうが合っている子もいます。

中学生以上で、AIやデータに興味がある

Pythonは最近ではAIやデータサイエンスの分野で世界中で使われています。
「AIを作ってみたい」「データを使って何か調べたい」という目標がはっきりしているなら、Pythonから始めるのも良いでしょう。

タイピングがスムーズにできる

テキストプログラミングは、スムーズにタイピングができることが前提です。

文字入力に時間がかかると、コードを書くだけで疲れてしまい、プログラミング自体が嫌いになりやすいです。
ですので、タイピングに自信がない場合は、まずは英語のタイピングを練習しておくと安心です。


「流行っているから」で選ぶのは要注意
「小学生でもPythonができる!」という情報は、意欲がとても高いお子さんの例であることが多いです。
Pythonは大人でも挫折してしまうことも多いので、多くのお子様は、コードを書くより先に「動くものを作れた!」という体験がないと、やる気が続きにくいです。

スクラッチの次のステップはUnityがおすすめ

アンズテックでは、ゲームが好きなお子さんの学習を次の順番で考えています。


STEP1 スクラッチでゲームのしくみを体験する
点数・ゲームオーバー・当たり判定など、ゲームを作るための「型」をブロックで身につけます。

STEP2 Unityで本格的な2D・3Dゲームを作る
UnityではC#というテキストのプログラミング言語を使います。
スクラッチの経験があるお子様は「何を書けば何が起きるか」のイメージをすでに持っているので、スムーズに学習がすすめやすくなります。

STEP3 自分のゲームを完成させて遊んでもらう
Unityで作ったゲームはパソコンやインターネットブラウザで遊べる形に出力できます。
作った作品を友達や家族に遊んでもらう体験を通じて、次の作品づくりへの大きなモチベーションにつなげます。

この流れにPythonが入っていないのは、Pythonが悪い言語だからではありません。

「ゲームプログラミング」という目的を考えた場合の最適なルートをUnityと考えているからです。
スクラッチで身につけた「変数・条件分岐・くりかえし」の考え方はどの言語にも共通するので、将来Pythonを学ぶときにも必ず役に立ちますよ。

スクラッチからUnityへ進む理由と始め方は、こちらで詳しく紹介しています。

【まとめ】スクラッチとPythonは「作りたいもの」で選ぼう

  • ゲームを作りたい小学生の子には、「スクラッチ → Unity」 の順がいちばんの近道!
  • 中学生以上でAIやデータに興味があるなら、Pythonはオススメ!
  • いきなりPythonは、タイピングとやる気の維持が壁になりやすいので注意

プログラミングの学習に大切なのは、「楽しく続けられること」です。
言語の流行よりも、お子さんの「作りたい!」という気持ちを出発点に選んでみてくださいね。

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プログラミング講師 / プログラマー 指導歴9年

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