【親子で学ぼう】生成AIでYouTube台本を作る方法を紹介|子ども向けChatGPT活用ガイド

子どもの「YouTuberになりたい!」を応援。ChatGPTなどの生成AIを使って安全に台本を作る方法と、親が知っておきたい注意点を紹介します。

「将来はYouTuberになりたい!」
「自分の動画を投稿してみたい!」

そんな目標をもつお子様は少なくありません。
アンズテックでもYouTuberにあこがれているお子様や、実際に投稿した経験のあるお子様も多くいらっしゃいます。

小学生・中学生のなりたい職業ランキングでも、YouTuberは常に上位にランクインしています。

でも、いざYouTubeの動画を作ろうとすると、多くの子供達がこんな壁にぶつかります。

「ネタが思いつかない」
「台本の作り方がわからない」
「何を話せばいいかわからない」

子どもに限らず、大人でも動画のネタ作りには苦労している方が多くいるほど、難しいするスキルです。

そこで注目したいのが、ChatGPTを始めとするチャット型の生成AIです。
AIの力をかりて、台本作りのアイデア出しや、構成を考えたり、セリフを考えたり…と幅広くサポートしてくれます。

この記事では、親子で安全にAIを使いこなす方法を学び、メリットやデメリット理解して、正しく安全にChatGPTなどの生成AIを活用する方法をご紹介します。

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ChatGPTって何?生成AIの仕組みをわかりやすく解説

生成AIとは

生成AIとは、人間が文章で出した指示に応じて、文章や画像、音楽など様々なコンテンツを作ってくれるAI(人工知能)のことです。

例えるなら「たくさんの本を読んで勉強した、賢いアシスタント」のようなものです。

「こんな文章を書いて!」とお願いすると、その指示に合わせて文章を作ってくれます。

この指示のことを「プロンプト」と呼びます。
プロンプトの出し方によって、作られる回答のクオリティが大きく変わるため、「どのように指示を伝えるか」が生成AIを使いこなすうえで重要になってきます。

ChatGPTとは

ChatGPTは、OpenAI社が開発したチャット型のAIで、生成AIの代名詞的な存在です。

人と会話するように何度もやり取りをしながら文章を作っていけることが特徴で世界中で利用されています。

子どもにとっての生成AIの魅力

  • 台本作りのアイデアを出してくれる
  • すぐに、なんどでも修正できる
  • 自分では思いつかないアイデアを見つけてくれる

これらの特徴を活かしてYouTubeの台本原稿を作っていきましょう。

生成AIを使ううえでの注意点

ChatGPTに限らず、生成AIを使ううえでの注意点があります。

いつも正しい答えを出してくれるとは限らない

生成AIは確率的に文章をつくるという仕組みです。そのため、間違った答えを出してしまう可能性があります。

個人情報は入力しない

生成AIはユーザーが入力した情報もデータとして利用することがあります。
そのため、あなたが自分の名前や、通っている学校、電話番号などを入力すると、その情報をAIが覚えて、だれかの回答に使われる可能性もあります。

ですので、個人情報としては、趣味や、好きなアーティスト程度の情報にとどめておくようにしましょう。

ChatGPTは13歳未満の利用は禁止されている

ChatGPTは利用規約により、13歳未満の利用は禁止されています。また、18歳未満のユーザーは保護者の許可が必要になります。

最近では「小学生がChatGPTを使って…」という話題も聞こえてきますが、小学生のChatGPTの利用は禁止されています。

他の生成AIツールでは、小学生の利用が許可されているものもありますので、利用規約をよく読んで安全に利用してください。

生成AI × YouTubeで台本を作る流れ

YouTubeの動画の中身を考えるには、このような流れになります。

  1. テーマを決める
  2. 動画の構成を考える
  3. 構成に沿って台本をつくる
  4. 自分らしさを出せるアレンジを加える

という流れで進めていきましょう。

ステップ① テーマを決めよう

作りたい動画のテーマを決めていきましょう。
さっそく、生成AIの力を試してみましょう。

AIにテーマを考えてもらうために、このような質問をしてみます。

「中学生が見て楽しい、学校生活のあるある動画のテーマを10個考えて」

「いま中学生に人気の動画のジャンルを教えて」

「中学生向けのプログラミングをテーマにした動画のアイデアを10個考えて」

質問のポイント

「誰が見るか」を指示する

ここでは「中学生が見る」という前提で、そのキーワードを質問にいれました。
このように、誰が見るかを考えることで、欲しい答えが手に入りやすくなります。

「どんなジャンルか」を指示する

どんなジャンルについて知りたいか、あるいはどんなジャンルが人気か、などのように、ジャンルを絞ることで、あなたに合ったアイデアを出してもらいやすくなります。

「どんな結果がほしいか」を指示する

「10個考えて」のように、どのような答えを出してほしいかをいっしょに指示するようにしましょう。
たくさんアイデアが欲しいのに1個しか出してくれなかった、となるとやり取りが増えてしまいますので、あらかじめどんな結果が欲しいかを指示すると効率的です。

どんな結果が返ってくるか

「中学生向けのプログラミングをテーマにした動画のアイデアを10個考えて」を聞いてみたところ、以下のような答えが返ってきました。

  1. LINE風チャットアプリを作ろう
    HTMLとJavaScriptを使って、友達とメッセージのやり取りができる簡単なチャットアプリを作成する
  2. Minecraftでプログラミング入門
    Minecraft Education Editionやマインクラフトのコマンドブロックを使って、建築の自動化やミニゲーム作りに挑戦
  3. AIに絵を描かせてみよう
    Pythonの基礎を学びながら、簡単な機械学習ライブラリを使って画像を生成するプログラムを作る
  4. Unityで3Dゲームを作ってみた
    Unityで自分だけのキャラクター・ルールを作りながら、ゲーム開発の流れを学ぶ

・・・以下省略

色々なアイデアを出してくれました。
自分では思いつかないものや、人気のジャンルなど様々な案が手に入りました。

もし面白そうなものがない場合は、もっと別の案を考えてもらいましょう。

「マインクラフトを使うものに絞って考えて」「HTML以外で」などの指示を追加して、絞り込んでいくと、目的の結果を返してもらいやすくなります。

保護者のチェックポイント

このときに、保護者の方は以下のようなポイントをチェックしてください。

  • 年齢にあった内容になっているか
  • 他人を傷つけるような内容になっていないか
  • 実現可能な内容か(難易度が高すぎないか)

これらを大人の目線でチェックすることで、トラブルを防ぐこともでき、正しいAIの使い方を教えることにもつながります。

ステップ② 構成をAIに考えてもらおう

テーマが決まったら、次は動画の構成を生成AIに考えてもらいましょう。

動画の設計図をつくろう

まずは全体の設計を考えて、その後にそれぞれの項目ごとの内容を考えてもらいましょう。
全体の設計は以下のようにしてみました。

  1. オープニング
  2. 本編
  3. エンディング

 質問をしてみよう

そこで、以下のような質問をしてみます。

中学生が話すYouTube動画の構成を考えてください。 テーマは『Unityを使ったゲーム開発』で、動画の長さは5分くらい。

すると、このような返答が返ってきました。

YouTube動画構成案(5分)

タイトル案:
「中学生がUnityでゲームを作ってみた!【初心者でもできる3Dゲーム開発】」

⏱ 0:00〜0:30 オープニング(自己紹介 & 目的)

構成:
簡単な自己紹介(ニックネーム、学年、なぜUnityに興味を持ったか)
今日のテーマ紹介:「今日はUnityを使って、3Dのミニゲームを作ってみます!」
視聴者への呼びかけ:「これからゲームを作ってみたい人も、ぜひ最後まで見てね!」

・・・以下省略

このように、YouTubeでありそうな冒頭のあいさつや中身を考えてくれました。

質問のポイント

  • 見る人の対象年齢
  • 先ほど決めたテーマ
  • 動画の長さ

と言った情報を明確に伝える質問文にしました。
他にも頭の中にイメージが固まっていればそれも入力しましょう。

ステップ③ 台本作り

プログラミング学習者の子ども

動画の構成が固まったら、いよいよ具体的な台本を作っていきます。

まずはたたき台を作ってもらおう

最初から完璧な台本を求めるよりも、少しずつ理想の形に近づけていきましょう。
まずは、ベースとなるたたき台の台本を作ってもらいます。

さっきの構成をもとに、中学生がしゃべるYouTubeの台本を書いて。 話し方は明るく元気な感じで。

これに対して、以下の返答が返ってきました。

台本:『Unityで自分だけのゲームを作ってみた!』
🟢 オープニング(0:00〜0:40)

(映像:オープニングBGM+完成したゲームのプレイ映像)

👦「みなさんこんにちは!○○です!
今日はなんと、Unityっていう本格的なツールを使って、自分だけの3Dゲームを作ってみましたー!✨」

(少しテンション上がり気味で)「Unityって、プロのゲーム会社でも使われてるんですけど、実は!中学生でも全然使えるんです!」

「ということで今回は、ぼくがどんなふうに作ったのかを、順番に紹介していきます!最後には完成したゲームのプレイもあるので、ぜひ見てください!」

・・・以下省略

このように、話し方のイメージや動画の長さ、など完成形のイメージを具体的に伝えると、より理想に近い台本を作ってくれます。

追加の指示をだそう

ここで気になる言い回しや、イメージと合わない部分があれば指示を出して直してもらいましょう。

たとえば…「あいさつを半分ぐらいに短くして」「〇〇のような難しい言葉を使わないで」「オチをつけて」などを指示することで、理想の台本に近づけていきましょう。

ステップ④ 自分らしさをアレンジしてみよう

生成AIはあくまでも、あなたの創作を「サポート」してくれるものです。
AIにすべての台本を作らせてもいいですが、最後は「自分の言葉」を加えることをオススメします。

台本を声に出して読んでみよう

できた台本を声に出して読んでみて、違和感がある部分があれば、自分の言葉に置き換えてみましょう。
「実際のエピソードを入れてみよう」「口癖を台本にしてみよう」などとアレンジを加えて、自分の言葉に置き換えることで、オリジナルの台本にレベルアップします。

生成AIでYouTube台本をつくるときの5つのポイント

台本作りのプロセスを見てきましたが、実際に作るに当たって注意してほしいポイントを以下に纏めて紹介します。

親子で一緒に確認したいポイント

1. 個人情報が入っていないか

お子様の名前や住所、学校名、友達の名前など、個人を特定できる情報が含まれていないか確認しましょう。

2. 他人を傷つける内容になっていないか

悪口や、ウソなど誰かを傷つける表現が含まれていないかチェックしてください。
冗談のつもりでも、見る人によっては違う見え方になる可能性もありますので、慎重に確認しましょう。

3. 著作権に違反していない

実際のキャラクターや音楽、作品などの著作権に違反していないか確認しましょう。
「他の人もやっているから」といって、無断でキャラクターを使用したりするのも注意してください。

4. AIの情報にウソはないか

生成AIが作った台本にウソが含まれていないか確認しましょう。
本やインターネット検索で、公式サイトなど信頼できる情報から裏取りをするようにしましょう。

5. 家族に見せられる内容か

テーマや台本の中身が家族に見せられる情報になっていますか。
見せられないという場合は、過激な表現や年齢にふさわしくない内容が含まれている場合がありますので、かならず大人にチェックしてもらうようにしましょう。

生成AIは正しく安全に使って創造性を広げよう

AIは間違った使い方をすれば、子どもから考える力を奪ったり、考え方が偏ってしまうような使い方もできてしまいます。

一方で、正しく使いこなすことで自分一人ではつくれない作品をつくる手助けをしてくれる便利な道具にもなります。

AIが誕生してから日が浅いこともあり、子どもに与える影響についての 信頼できる研究や調査はまだ多くはありません。ですので、お子様が生成AIを使うにあたっては、子どもに与えっぱなしにするのではなく、大人と一緒につかうことが大事になっています。

今回は、YouTubeの台本制作をテーマにしてきましたが、AIはこれからも生活に欠かせない存在になり、お子様の手助けをしてくれるようになるでしょう。

そんな時代に備えて、正しい使い方やリスクを知り、安全に使いこなせるような土台を作ることが大切です。

子どもたちのAI活用のサポートもアンズテックで!

アンズテックは、小学生中学生の子ども向けのオンラインプログラミング教室です。
ゲーム開発を中心に、プログラミングを通じた様々な創作活動の手伝いをしています。

AIの活用だけではなく、ゲームの中でAIを動かす仕組みを学んだり、AI自体を開発する取り組みも行っています。

講師がチェックしている環境で正しくAIを活用することで、子どもたちの創作レベルの向上に取り組んでいます。

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