ジュニアプログラミング検定の対策法!過去問やポイントを知って合格を目指そう!
ジュニア・プログラミング検定の対策と合格の秘訣!過去問や試験内容を解説。子どものモチベーションを向上させ、プログラミングスキルを合格で証明しよう。
プログラミングを学んでいるお子様をもつ保護者の方はこのような悩みがあるのではないでしょうか。
ScratchやUnityなどを使って自分の好きな作品を作る楽しみもありますが、保護者の目からは「どれぐらいのスキルがあるかわからない」と感じる方も多いです。
そんな方にオススメなのがジュニア・プログラミング検定です!
ジュニア・プログラミング検定は、子どものためのプログラミングの能力を評価する検定試験です。
この記事では、ジュニア・プログラミング検定ゴールド級(1級)を保有している教室長が、これからプログラミング検定を受験する方に向けた情報をお届けします。
受験される前にぜひ読んでください!
ジュニア・プログラミング検定とは
ジュニア・プログラミング検定とはどのような試験なのでしょうか?
ジュニア・プログラミング検定はプログラミングを学ぶ子どもたちのための検定試験です。 Scratchを使用したプログラミングのスキルを測定し、その能力を証明・認定することで、子どもたちの成長を明らかにし、自信や達成感を育てることを目的に実施されています。
試験は、オフラインとオンラインを選ぶことができ、合格すると認定証と合格バッジが授与されます。
ジュニアプログラミング検定の特徴
Scratchを使用してゲームプログラミングを完成させる実践的な試験内容です。
様々なScratchのブロックの役割や特徴を理解してプログラムを作成する能力を評価します。
レベルは全部で4つあります。
- Gold(1級)
- Silver(2級)
- Bronze(3級)
- Entry(4級)
各レベルによって試験で使われるブロックや出題内容が変わります。
ゴールド(1級)、シルバー(2級)では、既存のプログラムを修正する「仕様変更」も出題されます。
指示された問題を解いたあとに、自由な発想で作品をアレンジし、そのアイデアを説明する「アレンジ問題」が出題されます。
ジュニア・プログラミング検定を受けるメリット
プログラミングスキルの向上
子どもたちは、自分がプログラミング学習においてどのぐらいの実力があるのか、客観的な評価を確認することができます。
これまでの学習における自分自身の成長を実感し、より高度なスキルの獲得にむけて新たな目標をつくるきっかけになります。
プログラミング学習のやる気アップ
試験日と内容が具体的に決まっている目標を設けることで、目標に向けて努力するモチベーションをアップさせることに繋がります。
指示通りに作る体験
子どもたちは、自由に作るだけでなく、決められたとおりにプログラムを作り上げる経験を通じて、実際のプログラミング業務に近い作業を体験できます。
※お仕事の開発現場では、仕様通りに作るらないとプロジェクトが進まなくなってしまいます。
資格保有者の優遇
ジュニアプログラミング検定の合格者として認定されることで、中学入試において優遇される学校もあります。
プログラミングへの興味を深める
ジュニアプログラミング検定には、自分で考えたことをプログラミングして具現化する力が求められ、子どもたちのプログラミングへの興味や関心が深まります。
これらのメリットを通じて、ジュニアプログラミング検定は子どもたちのプログラミング学習を促進し、そのスキルの向上に寄与することが期待されます。
ジュニアプログラミング検定の概要
受験方法(近くの教室で受験)
- プログラミング教室に通っている方は、そのスクールが実施している場合があります。
- それ以外の場合は、個人受験として試験会場を探し、受験申込みをする必要があります。
受験方法(オンライン)
リモートwebテストとして、自宅からオンラインで受験することもできます。
年に2回程度の実施となっていますので、実施日を確認して忘れずにお申し込みください。
申込方法
オフライン受験の場合
試験会場を探し、試験会場へジュニアプログラミング検定の受験を希望することを伝えます。
会場が指定する方法で受験申込みを行います。受験料金はお申し込みの際の支払いになります。
オンライン受験(リモートwebテスト)受験の場合
公式サイトよりユーザー登録を行い、受験申込みを行います。
料金(税込)
- Entry(4級):2,400円
- Bronze(3級):2,600円
- SIlver(2級):2,800円
- Gold(1級):3,000円
コース
級名 | 概要 |
---|---|
Gold(1級) | 複数の条件や筋道を組み合わせた論理的思考ができる。また、複数の条件分岐や演算、入れ子構造のスクリプトなどを使って、様々なスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。 |
Silver(2級) | 基本的な条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、複数の条件分岐や入れ子構造のスクリプトなどを使って、少数のスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。 |
Bronze(3級) | 単純な条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、条件分岐や繰り返しなどのスクリプトを使って、少数のスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。 |
Entry(4級) | 入門レベルの特定の条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、条件分岐や繰り返しなどのスクリプトを使って、一つまたは二つのスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。 |
級名 | Entry(4級) | Bronze(3級) | Silver(2級) | Gold(1級) |
---|---|---|---|---|
出題形式 | Scratchを用いて、問題文であたえられた条件を満たしたプログラミングを行う。 | |||
試験時間 | 30分 | 40分 | 40分 | 50分 |
受験料(税込) | 2,400円 | 2,600円 | 2,800円 | 3,000円 |
出題例 | 例:おいかけっこゲームをつくろう。 | 例:レースゲームをつくろう。 | 例:計算ゲームを作ろう。 | 例:シューティングゲームをつくろう。 |
合格基準
得点率60%以上が合格基準です。
ジュニアプログラミング検定の試験内容
試験の流れ
大まかな流れとしては以下のとおりです。
- お手本動画(完成イメージ)を見る
- Scratchプログラムを開く
- 途中まで作られているプログラムが配布されます
- 試験問題を読み、プログラムを作る
といった流れで試験が実施されます。
試験の内容
ジュニアプログラミング検定試験の内容は大きく3つに別れます
- ゲーム作成
- 指示通りにプログラムを作成していきます。
- アレンジ問題
- オリジナルのアイデアをプログラムします。
※詳しくはのちほど解説します。
- オリジナルのアイデアをプログラムします。
- プログラム修正(シルバー(2級)、ゴールド(1級)のみ)
- 新たにブロックを追加するのではなく、すでにあるブロックを変更したり、値を変更したりします。
試験のポイント
ジュニアプログラミング検定の試験は「お手本動画」を見て、この動画と同じプログラムを完成させる内容になっています。
ですが、動画だけを頼りに作るのではなく、問題文にひとつずつのプログラムの指示が書かれていますので、指示どおりに作ることができればそこまで難しくはありません。
Scratchのプログラミング能力と同じぐらい読解力が重要な試験だと感じました。
ジュニアプログラミング検定の対策
公式サイトからサンプル問題をダウンロードする
ジュニアプログラミング検定の公式サイト( https://www.sikaku.gr.jp/js/ks/sample/ )からサンプル問題をダウンロードすることができます。
各級のサンプル問題と模範解答を見ることができますので、まずはこちらを参考にしてみてください。
ジュニアプログラミング検定 公式テキスト
Scratch3.0で楽しむ レッツ! プログラミング ジュニア・プログラミング検定 公式テキスト
使うブロック
公式サイトに「ジュニアプログラミング検定出題範囲」というPDFファイルがあります。
各級ごとに使うブロックが決められていますので、事前に目を通しておくといいでしょう。
アレンジ問題ってどうすればいい?
ジュニアプログラミング検定には問題の最後に、アレンジ問題があります。
アレンジ問題とは、これまで作ってきたScratchのプログラムに、オリジナルの要素を付け足すという内容です。
指示は大きく2つに分かれています。
- アレンジプログラムをScratchに追加する
- 追加したプログラムの説明を絵や文章で説明する
この2つの指示があります。
例えば、シューティングゲームを作るプログラムであれば…
- 一定時間をすぎるとボスが出るようにする(音楽もボス戦の音楽に変える)。
- アイテムを取るとキャラクターが強化され、弾がたくさん出せるようになったり、レーザービームを発射できるようになったりする。
などが模範解答として挙げられています。
また、ダメな例としては「背景やキャラクターを変えるだけ」などがNGとして挙げられており、プログラムに機能を追加するものでなければいけません。
アレンジ問題の対策としては、いくつかパターンを考えておくと合格に近づくことができます。
その場でアレンジ内容を考え始めると時間が足りなくなる場合もありますので「敵を増やして難しくするパターン」「アイテムを取って味方を強くするパターン」などを考えておくと、スムーズに制作ができ、時間に余裕をもってプログラムを制作することができます。
Q&A
どの級でも受験できる?
はい。いきなりゴールド(1級)から受検することも可能です。
私は何級を受験すればいい?
サンプル問題を解いてみて、自分のスキルにあったコースを確認してみてください。
大人でも受験できる?
はい、可能です。
※アンズテックの教室長も受験できました!
Scratchのバージョンはいくつですか?
Scratch3.0(最新)と2.0のいずれかを選択できます。
合格率はどれぐらいですか?
ジュニアプログラミング検定全体の合格率は約80%です。
Scratchはだいぶやっていますが勉強なしでもいけますか?
ジュニアプログラミング検定では、決められた指示通りに作る能力が重要視されます。そのため、試験の出題形式に慣れておくという意味で、サンプル問題は解いておくことをオススメします。
アレンジ問題の制作イメージも、事前にパターンを考えておくと時間短縮になります。
まとめ
ジュニアプログラミング検定は、子どもたちにとってプログラミングの学習目標を明確にし、学習のモチベーションを高める素晴らしい手段です。
この検定を通じて、子どもたちは自分のScratchプログラミングのスキルを認識し、さらなる成長を目指すことができます。
アンズテックでは、ジュニア・プログラミング検定の対策も行っていますので、よりいっそうプログラミングを学習したい方はぜひ体験レッスンにご参加ください。